大量離職を招かないために

Nat Brown著 |

4分

 

今日、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を取り入れる理由は多くあります。収益増加、コスト削減、生産性向上、主要なワークフローとプロセスにおけるガバナンスの向上など、リーダーは新しくより優れたソフトウェアの導入を組織に促す動機として、こうした成果やその他の成果を常々挙げています。そして、それらはすべて追求する価値のある目標です。

そこには、ただ1つの問題があります。従業員は会社のリーダーが掲げる高い目標について、じっくりと考える時間がないということです。彼らは、仕事の外には現実の生活があり、それぞれの関心事や優先事項があります。彼らは友人や家族と過ごす時間を増やしたいと考えています。自分たちの声を聞いて欲しいと望んでいます。自分の役割に意味を見いだし、有意義な仕事に時間を費やしたいと考えています。つまり、彼らは前向きで目的意識の高い従業員体験を望んでいるのです。そして今日の世界では、デジタルツールを快適に使えることを期待しているということです。 

チームに留まって欲しいならば、最も重要なことに集中する

PWCが職場におけるテクノロジー調査を実施した際、「リーダーは従業員のことを考えて技術を選択していると言うが、従業員はそう考えていない」という傾向を発見しました。言い換えれば、従業員体験に関しては、マネージャーの認識と現実の間にギャップがあるということです。現実では、従業員は複雑で分かりにくいアプリの操作に一日を費やしたくないと考えています。混乱した煩雑なワークフローに時間を取られ、過労と失望だけが残るようなソフトウェアは使用したいと思っていません。時間を無駄にするようなトレーニングを望んでいませんし、自分のフィードバックが対処されないことを望んでいません。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の成功は、最終的には従業員の賛同にかかっています。もし、自分たちが配慮されていないと思ったら、従業員は他の会社に移るかもしれません。ハイブリッドワークの台頭や労働市場の逼迫により、従業員は以前にも増して転職しやすくなっており、まとまって転職するケースも増える傾向にあります。いわゆる大量辞職は、数え切れないほどの企業や業界に影響を与え続けています。あなたの組織がそうならないようにするには、どうしたらよいでしょうか? 

共感が戦略の基本

DXを成功させ、従業員が会社に留まることを望むのであれば、従業員にとって重要なことを配慮していることを示しましょう。当社がPendo Adoptを開発したのは、企業がビジネステクノロジーの意思決定の中心に従業員を据えるべきだと考えたからです。それが実際に意味するのは何でしょうか? それは、従業員が実際の仕事のやり方への共感に基づいて変化を計画するということです。また、強力なアナリティクスを活用することで、アプリ内、アプリ間、時間軸での仕事の流れを把握することもできます。これらのインサイトに基づき、プロセスやワークフローについて戦略的な意思決定を行うことで、従業員の能力向上を支援できます。

また、従業員によってニーズが異なることを認識することも意味します。インサイトに基づいたセグメントにより、適切な人に適切なコンテンツを適切なタイミングで提供できます。また、アプリ内投票調査やアンケートで、従業員の動向を把握することで、チームは彼らの声を実感できます。 

従業員への配慮を示す 

従業員を念頭に置いてビジネステクノロジーの意思決定を行うことは、従業員が職場で生き生きと働き、社外で本当に大切なことに時間を使えるようにすることでもあります。さらに、従業員の能力を高めることは、会社の能力を高めることにもつながります。従業員が幸せであれば、顧客も幸せになることは明らかです。また、生産性が向上し離職率も低くなります。つまり、従業員体験を第一に考えることが、前述のような重要なビジネス目標の達成につながるのです。

テクノロジーが急速に変化し、職場の離職率が高くなった現在、従業員を第一に考えている企業は、市場での競争優位性を保っています。この優位性を築くには、従業員の関心事を知り、共感に基づいた変革戦略を策定することから始まります。 

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