視点

AIを活用することで大きく変わる、プロダクトマネージャーのあり方と成功とは

2023年9月13日 公開
AIという革新的なツールの登場で、これまでにない成功のチャンスが生まれています。

プロダクトマネージャー(PM)は、かねてよりクリエイティブであると同時に開発者のマインドも必要な仕事であると定義されてきましたが、そんなPM業務のうち「誰のためにどのように開発するか」という部分は、時代とともに進化してきました。PMは、ユーザー体験の向上だけでなく、包括的なビジネス目標を推進する上で、ますます重要な役割を担うようになっています。また、ビジネスにおけるPMの重要性が高まるにつれて、PMが眼にする新しいプロダクトの話題も増えています。そのどれもが「現状を根本から変えられる革新的なもの」と謳っているため、そのテクノロジーが実際の業務に本当に役に立つのかとPMが疑いたくなるのも無理はありません。

しかし、今年初めにAIがビジネスシーンに大々的に登場したときは、何かが違っていました。ChatGPTやその他同様のプラットフォームのリリース時には、これまでのプロダクトリリース時には見られなかった期待と興奮がビジネス全体に広がりましたが、これには正当な理由があります。最近のMcKinseyのレポートによると、生成AIはビジネスのさまざまな側面に価値を提供でき、生成AIによる世界全体への経済効果は年間2.6〜4.4兆ドルにのぼると推定されています。その効果は、すべてのビジネス部門のさまざまなシーンで実感できるでしょう。特にプロダクトマネージャーは、この革新的なテクノロジーの恩恵を受けられるはずです。

PMのあり方を再考する

企業がこうしたAIツールの導入を開始したのはつい最近のことなので、プロダクトチームとしては、人工知能の時代に自分たちの生活や仕事がどう進化していくのかを恐る恐る見守っている状況かもしれません。しかし、PendoとMind the Productによる新しいレポート、「AIを活用したプロダクトマネジメントのためのプレイブック(英語)」で示しているように、AIはプロダクトマネジメントのすべてに影響を及ぼすとされています。言い換えるとPMは、プロダクト開発のすべての段階においてうまくAIをパートナーとして活用することで、これまでにない成果を上げることができるようになるということも意味します。

では、実際にはどのような変革が起こるのでしょうか。簡単に言うと、プロダクトマネジメントライフサイクル(望ましい戦略的成果やビジネス成果を創出するためにソフトウェアプロダクトの概念化、開発、リリース、反復を実施するフレームワーク)のあらゆる段階に影響が及びます。AIツールの仕様が日々進化を続ける中で、私たちは、ますますビジネスクリティカルとなるPM業務にこうしたツールが与える影響を理解する必要があります。

PM業務を変革するポテンシャル

ここでは、プロダクトマネージャーが業務の中でAIを活用できる主な方法をご紹介します。 

    • プロダクト発見のためのインサイトを迅速に得る:AIを活用することで、PMはデータの分析、分類、トレンドの特定を行い、顧客インサイトを迅速に導き出すことで、自信を持って開発に臨むことができます。
    • プロダクトに関する意思決定を適切に実施:AIの支援により、PMは複数のソースから取得した大量の検証データを基にすばやくインサイトを得て、かつてないスピードでプロトタイプをテストし、最適な意思決定をすることができます。
    • 適切なものをより迅速に開発:AIを活用することで、新しいプロダクトや新機能のテストとQAが迅速に進むため、PMはかつてないハイペースでこれらの実行やリリースを実現できます
    • 初日からパーソナライズ:リリース初日から顧客に合わせたサポート内容を自動作成し、適切なタイミングで顧客にプロダクトに関するコンテンツを自動提供します。
    • 継続的な成功を促進:うまく機能している点や、逆に機能していない点、反復が必要な点を踏まえて自動決定される通知や推奨事項を活用し、顧客のリテンション、エンゲージメント、コンバージョンを促進します。

AIがプロダクトマネージャーの仕事のあらゆる段階をどのように変革するかについては、こちらから全文をご覧ください。