Pendoのダッシュボードを構築してプロダクトや機能リリースを追跡する方法

Stephanie Liu著|

6分

 

最近の投稿で、プロダクトや機能のリリースを成功させるための3つの要素(新機能を発表するためのアプリ内ガイド、パフォーマンスを理解するためのプロダクトアナリティクス、反復開発に役立つフィードバック)について説明しました。リリースの成功を定義する方法はたくさんありますが、最終的には、より多くの人々が新しいサービスについて知り、興味を持つかどうかにかかっています。

リリースは(特にプロダクト主導の企業では)非常に協働的かつ継続的な取り組みであるため、プロダクトやエンジニアリングからセールス、マーケティング、カスタマーサクセスまで、関係するすべてのチームが足並みを揃えることが重要です。Pendoでは、連携を確実にする最善の方法は、チームが知る必要があるすべてのものを1か所にまとめた一元化されたダッシュボードを使用することであると考えています。これには、プロダクトや機能の配信日の状態、計画されたマーケティング活動、定着率とエンゲージメントを追跡するための指標などが含まれます。

この記事の後半では、プロダクトや機能のリリースを追跡するために必要な情報をまとめるためにPendoダッシュボードを開発する方法(「レシピ」のようなものです)を、主にリリース前とリリース後の2つのセクションに分けて説明します。

リリース前:新プロダクトまたは新機能に関する重要な情報を一元化する

上で述べたように、新プロダクトや新機能のリリースは、非常に部門横断的な活動です。プロダクト、プロダクトマーケティング、カスタマーサクセス、セールスといった各チームが、さまざまなリリース活動を推進し、サポートする必要があります。そのため、チームメンバーが新機能の概要を一元的に確認できるようにすることは、便利なだけでなく、全員が同じ認識を持つために必要不可欠です。 

Pendoでは、これまで、テンプレート化されたプロダクトリリースのブリーフィング資料を活用して、すべての情報をまとめていました。また、ブログの投稿、ソーシャルメディアの投稿、社内イネーブルメント等のセッションなど、個別のリソースを使用してリリース活動の概要を説明していました。現在は、Pendoのダッシュボードを使用して、他のチームメンバーも貢献できる単一のアクセス可能な場所にこの情報をまとめています。 

プロダクトエンゲージメントスコア(PES)APIの起動用に作成した最新のダッシュボードの構成要素を見てみましょう。

テキストブロックウィジェット:機能の概要とマーケティングメッセージ

最新のテキストブロックウィジェットを使用して、機能の目的、現在の状態、リリース日、コアチームの概要を示す機能の概要をダッシュボードに含めることができました。また、マーケティングコンテンツのセクションを含め、マーケティングチームがPESのAPI用に作成したすべての関連ドキュメントとリソースにリンクしました。

埋め込みウィジェット:リリース計画

また埋め込みウィジェットを活用してリリースに関するマーケティング関連の詳細を、チームメンバーがダッシュボードで確認できるようにしました。このように、ダッシュボードは社内のチームが新規リリースの内容、時期、担当者、理由、方法に関する情報を把握するための、中心的かつ共有可能なソースとなります。

目標ウィジェット:プロダクトの使用目標

リリースに先立ち目標を設定して、明確な望ましい結果にチームを導くことが重要です。多くの場合この目標は、リリースに向けて個人のモチベーションを高め、チームを結集させる役割も果たします。類似のプロダクトや機能の以前のリリースのベンチマークを使用し、Pendoの目標ウィジェットを使って新機能と、目標とする機能のフィーチャークリック数を選択して、プロダクトの使用目標を設定できます。これをリリース用のダッシュボードに追加すると、リリースによって推進されるプロダクトの使用状況についての目標を、チームメンバーが想起することができます。

データは例です

リリース後:部門横断的な取り組みの成果を測定する

何よりもまず、リリースを成功させるために何が必要かをチームとして決定することが重要です。「成功」を2つの段階に分けてみると分りやすくなります。まず、リリースキャンペーンによって、多くのユーザーが新しい機能やプロダクトに興味を持ちましたか?次に、それらのユーザーは、リリース後30日以内に実際に新機能を利用しましたか?(ヒント:定着化の測定については、次のブログ投稿で説明します) 

マーケティング活動がどれほど効果的であったか、また自分の仕事(すなわち、ポジショニングとメッセージング)が、プロダクトや機能にユーザーを誘導するのに役立ったかどうかを調べるために、これらの測定はどちらも重要です。

テキストブロックウィジェット:成功指標

PES APIのリリースでは、まずテキストブロックウィジェットを使用して、全員がダッシュボードで確認できるように成功指標を一覧表示しました。最も注目すべきは、アプリ内アナウンスガイドへのリンクも追加したことにより、ガイドの見た目とパフォーマンスを誰でも簡単に確認できるようになったことです。

PES APIダッシュボード内のガイド指標へのリンクをつけることで、ユーザーがどのようにリリースに反応しているか、そして新機能にどれだけ深く関わり始めているかを全員が把握できます。これは、マーケティングやカスタマーサクセスなどのチームが、エンゲージメントを高めるために追加のリソースを投入する必要があるかどうかを判断するのに役立ちます。また、ここから得た教訓は今後のリリースキャンペーンにも使用できます。

ページとフィーチャーの使用時間の推移ウィジェット:プロダクトの使用状況への影響

アプリ内ガイドのエンゲージメントに加えて、リリース時のコミュニケーションがプロダクトの使用にどの程度影響しているか(またはそもそも影響しているかどうか)を理解する必要があります。プロダクトの使用状況データをすぐに確認し、さらに定着率を把握するために、30日以上追跡を続けることをお勧めします。リリース後の最初の1週間は、「ページとフィーチャーの使用時間の推移」ウィジェットを活用して、新機能やプロダクトのパフォーマンスを示す、初期スナップショットを取得することができます。これは、期間を過去7日間に設定して、クリックアクティビティを表示することで実行できます。グラフにフィーチャーを追加して、新しい機能と、類似する既存の機能を比較することもできます。

データは例です

ダッシュボードに関するその他のリソースをお探しですか?優れたプロダクトアナリティクスダッシュボードでできることや、Pendoダッシュボードを最大限に活用する方法については、以下の記事をご覧ください。プロダクトに関する喫緊の課題にPendoがどのような回答をもたらすことができるのかを知りたい場合は、新コンテンツ「Pendoのデータで回答できる10の質問」をご覧ください