プレスリリース

新しいソフトウェアを迅速に導入する企業が競争をリードすることがHBRレポートで明らかに

従業員向けソフトウェアの導入を促進する上で自社の組織を効率が良いと評価する経営者は3割以下であることも明らかに

ノースカロライナ州ローリー—2021年12月7日ソフトウェアアプリの定着化ソリューションを提供しているPendo.io(本社:米国ノースカロライナ州ローリー、以下Pendo)の日本法人Pendo.io Japan株式会社(所在地:東京都渋谷区、カントリーマネージャー:高山 清光、以下Pendoジャパン)は本日、Harvard Business Review Analytic Servicesが実施した調査結果を発表しました。この調査では、ソフトウェアの迅速な導入が経営者の大多数にとって優先事項であり、競争上の差別化要因であることが明らかになりました。しかし、企業は従業員向けソフトウェアの導入に苦戦しています。業務に必要なソフトウェアの使用方法を従業員に確実に理解してもらう上で、自社の組織を非常に効率的であると評価している経営者はわずか30%です。

「トランスフォーメーションとは、企業に新しいテクノロジーを導入することだけではありません。迅速かつ最大の効果を得るには、企業全体が採用者(アダプター)になる必要があります」と、Harvard Business Review Analytic ServicesのマネージングディレクターであるAlex Clemente氏は述べています。

レポート「Driving Digital Adoption for a Competitive Edge(競争力強化のためのデジタルアダプションの推進)」は、200人から数万人の従業員規模の企業で、グローバルな拠点を持つさまざまな業界の組織リーダー638人の意見をまとめたものです。このレポートは、ハイブリッドワークやリモートワークが一般的になる中、企業が従業員の生産性を確保しつつも、ますます過熱する雇用市場で従業員の満足度や意欲を維持するという2つの課題に同時に直面していることを受けて作成されました。また、企業はデジタルトランスフォーメーションに多額の投資を行っており、導入したソフトウェアを従業員に対して確実に定着化させる必要があります。

「企業は、主要なビジネス成果を実現するために、これまで以上にソフトウェアに依存しています。しかしこれらの成果は、従業員が提供されたツールをどれだけ使いこなせるかにかかっています。今回の調査が、企業がデジタルトランスフォーメーションを成功させるために、自社の組織体制や構造を見直すきっかけになることを願っています」と、Pendoの新プロダクト担当シニア・バイス・プレジデントであるTatyana Mamutはレポートの中で述べています。

以下に、本レポートから得られた4つのキーポイントをご紹介します。

大多数の経営者にとって、デジタルアダプションは最重要課題です。調査回答者の89%が、従業員向けソフトウェアの導入を促進することは、優先度中~高の課題であると回答しており、約75%が導入の成功は自社のビジネスにおける競争上の差別化要因であると考えています。また、経営陣は、従業員の満足度と顧客の満足度が相関関係にあることを認識しています。大多数(86%)が、優れた顧客体験を提供するには、優れた従業員体験も提供しなければならないと考えています。

ソフトウェアが使いにくいと、従業員の満足度が下がります。レポートによると、今日の最も重要な基幹システムの中には、従業員にとって不満の種となっているものがあります。回答者の39%が、ERPシステムが使いにくいと評価しており、次いでHCM(29%)、CRM(25%)となっています。トレーニングは、この問題を解決する上で重要な役割を果たします。調査回答者の約半数は、効果的なトレーニングがなされない場合、従業員の体験が損なわれることに強く同意しており、72%が今後2年間でトレーニングへの投資を増やす予定であると回答しています。

従業員のフィードバックは従業員の体験を向上させるために非常に重要ですが、ハイブリッドワークでは、フィードバックの収集が困難になります。59%のリーダーは、従業員向けソリューションの導入を促進するための取り組みによる効果を測定する指標として、従業員のフィードバックを挙げています。しかし、約半数の企業が、ソフトウェアツールの使用方法に関する従業員のフィードバックを収集する能力が低いと評価しています。レポートでは、ハイブリッドワークの増加が、従業員のフィードバックを収集するという、ただでさえ困難な作業の妨げになっていると指摘しています。

現状、デジタルアダプションを推進する責任があるのはIT部門だと考えられています。回答者は、今日のデジタルアダプションに責任を持つ部門として、圧倒的にIT部門を挙げていますが、リーダーたちは責任を共有すべきだと考えています。レポートでは、デジタルアダプションに焦点を当てた職種が今後増加することを示唆しています。これらの新しい職種は、各部門やチームにソフトウェアを確実に導入するための部門横断的なチームの指揮をとります。

レポートの詳細はPendoブログをご覧ください。また、レポートの全文はこちらからダウンロードできます。

Pendoについて

Pendoは、「ソフトウェアで世界のプロダクト体験を向上する」をミッションに掲げ、ユーザーの期待にソフトウェアを近づけるためのプロダクトプラットフォームを提供しています。2013年にノースカロライナ州ローリーに設立されたPendoは、世界7拠点にオフィスを構え、従業員は950人以上にまで拡大。顧客企業は、米Salesforce.comや米Trend Microなど2000社を超えており、「フォーチュン500」企業にも多数導入されています。Pendoはコミュニティ活動やイベント、ポッドキャストなどを通じて、世界中のデジタルリーダーの成功を サポートすることを目指しています。2020年11月1日に、Pendo.io Japan株式会社として日本法人を設立。公式ホームページ:jp.pendo.io/about